相談事例

高松の方より相続に関するご相談

2024年05月07日

Q:母が認知症のため、相続手続きが進みません。司法書士の先生、どのように相続手続きを進めればよいですか。(高松)

高松の実家に暮らしていた父が亡くなったので相続手続きを進めたいのですが、困ったことがあります。相続人の1人である母が認知症を患っているのです。

私と弟の中では相続財産をどのように分け合うか話がついていますので、後は高松の父名義の自宅と、高松にある土地の名義変更のために遺産分割協議書を作成したいのですが、母は遺産分割協議書に署名することも押印することも出来ないような状態です。司法書士の先生、このような状況で相続手続きを進めるにはどうすればよいのでしょうか。(高松)

A:相続手続きを進めるため、家庭裁判所に成年後見人を選任してもらう方法があります。

相続手続きの際に行う署名や押印は法律行為ですので、正当な代理権のない方がご本人に代わって対応することは違法となってしまいます。このような状況で相続手続きを進める方法として、成年後見制度をご紹介いたします。

認知症のほか、精神障害や知的障害など、さまざまな理由で判断能力が低下していると判断された方を保護するために制定されたのが成年後見制度です。判断能力が低下している方が遺産分割の際に不利益な状況にならないよう、この制度を利用し、成年後見人(正当な代理権をもつ人)を選任してもらいます。成年後見人に対応してもらえば、遺産分割協議やその他の相続手続きも成立させることができます。

この制度利用の手順としては、まず民法で定められた一定の者が後見開始の申立てを家庭裁判所に対して行います。そして成年後見人に相応しいと判断された人が選任されます。
成年後見人はご本人の親族から選任されることもありますが、司法書士や弁護士など第三者の専門家が選任される場合や、複数名選任される場合もあります。
なお、未成年者や破産者、行方不明者、これまで家庭裁判所から解任されたことのある法定代理人・保佐人・補助人、ご本人に対し訴訟中の(またはかつて訴訟した事のある)人・その配偶者・直系血族に該当する人は成年後見人になることはできません。

成年後見人が選任された後は、ご本人の生前の間ずっと制度の利用が継続することとなります。今後のお母様の生活を考えたうえで制度を利用するか検討しましょう。

高松相続遺言相談室は高松エリアの頼れる司法書士として、高松の皆様の相続に関するお悩みを解消すべく力を尽くします。高松の皆様お一人おひとりのお気持ちやご状況を丁寧にお伺いしたうえで、最適なサポートをご提案いたしますので、まずは初回無料相談をご利用ください。

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